絞り・曲げ・ロール成形用 高硬度・耐摩耗性銅合金 MS40

ステンレス鋼、チタン等の深絞り加工、曲げ加工、ロール成形では、金型との焼き付き、 かじりによって、

加工面に表面傷が発生し易いという問題があります。

 

一般的に銅合金の金型は、ステンレス鋼、チタン等のプレス加工で焼き付きを 起こしにくい

材質ですが、 MS40は高硬度で耐摩耗性に優れた銅合金ですので、 ステンレス鋼、チタン等の

深絞り、曲げ、 ロール成形時の焼き付き、かじりの防止に効果を発揮します。

MS40の特長

 潤滑性

自己潤滑性に優れていて、金型と被加工材との間の、かじり、

焼付による表面傷の発生を防ぎます。

 熱伝導性

銅合金は熱伝導性が良いので、金型と被加工材の間に

生じる 摩擦熱の放熱に効果があります。

 被 削 性

高硬度ですが、適度な延性を持つので、ネジ切りなどの

精密な加工が可能です。

 鋳 造 性 鋳造材で高硬度と高強度が得られるので、

複雑な形状の鋳物も可能です。

  そ の 他

銅合金ですので、熱処理や表面処理の必要がありません。

MS40の主な用途

 絞り加工 冷暖房器用深絞り、給湯器用深絞り、流し台用深絞り
 曲げ加工 流し台用曲げ加工
 ロール成形 ステンレス用ロール成形、チタン用ロール成形

チタンの深絞り加工(MS40と工具鋼の比較)

チタンは、比強度が大きな材料で耐食性に優れ、使用用途が拡大してきています。

 

一方で、チタンは他の金属材料に比べて熱伝導率が小さく、

加工時に発生する加工熱の放熱が少ないため、

金型と被加工材との間で、焼き付き、かじりを起こし易い材料でもあります。

  • 加工面の表面粗さ
  • 金型材への焼き付き
  • 最大絞り力

 

チタンの深絞り加工における金型材質の影響について検討しました。

チタンの深絞り加工の金型素材として、銅合金が、焼き付き、かじりの防止に

効果があり、 チタンの深絞り加工に適した素材の一つと考えています。

 

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